失敗しないS2000中古車選びの注意点10選

はじめに

Manaboon_HONDA Sportsのイシケンです。当店でも力を入れているリアルオープンスポーツカーS2000。いつか乗りたい車として憧れている方も多いかと思います。そんなS2000を中古車で購入する際に、失敗しないための注意点について、ホンダスポーツカー専門店のノウハウをまとめてみました。S2000は、平成11年(1999年)から発売しており、初期モデルはすでに18年経過しています。これだけの年数が経っていても絶大な人気を誇っているS2000なだけにあって、中古車の価格は落ちるどころか高騰傾向にあります。AP1初期モデルでも100万円を切る車は少なく、AP2になると200万円は当たり前で、300万円や中には400万円もする車があります。ただ、中古車価格は上がっていても車自体は年数が経過しているので、不具合も多くなっていきます。そのようなS2000を購入する際に、特に注意しておくべきポイントを10か所上げてみました。ホンダ専門店のノウハウをもとに、車の知識がそこまでなくても、中古車販売店でチェックできる箇所をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

チェックポイント① 社外LSDが入っている車に注意!リアハブ、デフのメンテナンスをチェック!

参照元:http://orangeball.jp/blog/2013/01/post-171.html

S2000のウィークポイントの一つとして、リアハブベアリング、デファレンシャル(通称デフ)、ドライブシャフトなどリア周りの駆動系があげられます。それぞれ何が原因で劣化するのかをまずご紹介します。

■駆動系が劣化しやすい原因とは

ハブ周りはリアブレーキの熱による劣化です。S2000はフロントミッドシップの車両で、FRでありながらも重心はリアよりです。そのため、ブレーキの負担もリアの方が大きくなり、リアブレーキはより熱を持ちます。その熱害によってハブがダメージを受けます。
続いてデフです。純正のデフで、かつ街中で使用していたS2000であればそこまで心配することはありません。社外品のLSDが入っている場合は要注意です。イニシャルトルクにもよりますが、ピニオンギアの破損やデフキャリア本体の破損などによって、デフがロックしてしまうことがあります。そもそも、LSDを組むということは、それなりの走行をすることを目的としています。デフの油量が0.9リッターとかなり少ないこともあり、サーキット走行やスポーツ走行を繰り返すと、すぐに油温が上がり油膜切れを起こします。前オーナーのメンテナンス次第ですが、デフオイルを頻繁に交換していない場合は、すでにデフキャリア本体へのダメージがある可能性もあります。
そして最後にドライブシャフトです。後輪駆動でハイグリップタイヤを履くことの多いS2000は、それだけでもドライブシャフトへの負荷が高くなります。そこに、車高を低くすることによる負荷(万歳状態)が加わり、社外品のLSDを組むとデフのイニシャルトルクや差動制限による負荷が加わります。これらの原因によってドライブシャフトが劣化していきます。

■駆動系トラブルの不安をなくすために

購入後に駆動系の不要なトラブルを防ぐためにチェックするポイント。

1.整備記録簿でメンテナンス履歴をチェック!!
メンテナンス履歴があるかを整備記録簿でチェックしましょう。交換記録があり、交換してから走行距離が30,000km以内であれば問題ないでしょう

2.かっこいい車はリスクもある!!
車高調を装着していなく、デフ、ホイールもノーマル車両(戻していない)を選ぶことのが一番安心です。マフラー交換や車高調の装着くらいでしたらそこまで心配ないですが、車高がかなり低く、インチアップしたアルミホイールに255や265幅のハイグリップタイヤを装着して、イニシャルトルクの高いLSDを装着している車両はサーキット走行車両の可能性が高いです。そのような車両は駆動系への負担がかなり大きいと推測できます。ただ、やはりかっこいい車が欲しいですよね。無限パーツが満載なんてホンダ好きには魅力的です。リスクを分かったうえで購入するのと、知らないで購入するのでは、後々の心構えも変わってきます。かっこいい車にはそれなりのリスクもあるということを理解しておきましょう。

3.試乗して異音・振動をチェック!!
試乗(最低限でも助手席に乗せてもらう)して、駆動系の異音チェック。ハブベアリングは、曲がる時にリアから「ゴーゴー」「ゴリゴリ」という音がしたら劣化しています。ドライブシャフトは、公道では確認することが難しいですが、アクセルのオンオフ時に異音や振動がでます。最後にデフです。デフは、仕様によって変わりますが、アクセルを抜いた際、入れた際、左右に曲がる際に「ゴー」という音がリアからしたら劣化しています。

チェックポイント② サーキット走行履歴のある車に注意!最悪はアームが折れる?!

参照元:http://arrowsdiary.blog.shinobi.jp/Page/185/

S2000のアームは軽量化と剛性を兼ね備えた鋳鉄製で作られています。バネ下重量が軽減され、あの軽快な走りを支えてくれています。S2000の走りには必要不可欠な存在なのですが、実はこれが最近のハイグリップに耐えられる剛性がなかったのです。最悪はアームが折れてしまい、突然スピンしてしまったり、タイヤごと外れてしまうなんてこともあります。どのアームにどのような症状が発生するのかご紹介します。

■フロントロアアーム、リアナックル、フロントアッパーアームの付け根に注意!

最近のラジアルタイヤは、一昔前のセミスリックタイヤを超える性能を発揮しています。そのハイグリップタイヤにワイドなタイヤを装着した状態でサーキット走行を繰り返していると、フロントロアアーム、リアナックル、フロントアッパーアームの付け根が劣化し、最悪折れる、剥がれるという症状がでています。フロントのアッパーアーム付け根については、120系のモデル(2003年にマイナーチェンジ)から補強されているくらい、メーカーも対策を施した箇所です。
フロントロアアームは、ナックルとの装着部分でポキッと折れることがあります。目視ではチェックが難しく、クラックが入っているのかの専用の液剤をかけるなどが必要です。リアナックルについても同様に、劣化具合は目視でのチェックは難しいです。

■購入後にアーム類のトラブルを防ぐために

購入後にアーム類の不要なトラブルを防ぐためにチェックするポイント。

1.サーキット走行車両を購入しない!!
サーキット走行車両は負荷が大きいです。特に18インチのハイグリップタイヤを装着している場合や、17インチでもセミスリックタイヤを装着し、ハイレートのサスペンションを装着している車両は危険です。

2.不安なら購入時に交換&補強するプランも追加で考えよう!!
過去にサーキット走行しているかどうかわからない車も多いのが現実です。特に初期型には年数も経っているために負荷が大きく、これらのトラブルは発生しやすい傾向になります。購入時に交換してしまうのが一番安心です。フロントロアアームは、ストラダーレのカーボン補強ロアアームなども販売されています。リアナックルは、J’sracingからリアロールセンターアジャスター圧入済みで、ハブベアリング圧入済みのナックルが販売されています。お勧めなのは、これに高周波圧入済みのハブボルトをセットすることです。ハブボルトもサーキット走行を繰り返していると劣化して折れます。これによって、ハブ、ナックル、ハブボルトも含めてリフレッシュでき、ロールセンターアジャスターも装着できるのでお勧めです。フロントアッパーアームの付け根については、SPOONのガゼットプレート補強がよく行われています。

チェックポイント③ 低走行距離の車に注意!エンジンの回りが鈍いかも?!

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中古車を買うなら走行距離は少ない方がいい。それは誰もが思うことですし、実際に間違ってはいません。ただ、S2000を初めとするホンダのVTEC搭載車両を購入する際は、走行距離の少ない車は注意が必要です。もともと高回転型のエンジンとして作られているVTECエンジンは、定期的に高回転まで回していないと、ふけ上がりが悪くなります。特にS2000の場合は9000回転(AP2は8200回転)まで使えるエンジンのため、この傾向は強いように感じます。排気量2000cc、2200ccで高回転まで楽しめるエンジンなので、スムーズにふけ上がる車を選びたいですよね。

■走行距離の少ないS2000を購入時にチェックするポイント

1.エンジンの始動がスムーズかどうか
年式が古い低走行車両はあまり乗らなかったが故に、油脂類、プラグのメンテナンスがされていない可能性があります。始動性が悪い場合はそれが原因の可能性があり、そのような車は高回転まで回していない可能性が高いです。

2.試乗して少しでも高回転まで回す
公道での試乗では限界がありますが、法廷速度の範囲内で高回転まで回してみましょう。過去に乗ったことがある方しか比較できませんか、回りが鈍いようなら要注意です。

チェックポイント④ シフトフィールに引っかかりがないかチェック!

参照元:http://www3.kiwi-us.com/~shin_ich/modified/r_knob.jpg

S2000のミッションは専用設計となっており、とても精密に各ギア組まれています。あの独特のショートストロークは、その恩恵の賜物と言ってもいいでしょう。ところが、そんなミッションもメンテナンスを怠っているとシフトの入りが悪くなります。そんなS2000を掴まされないように、購入時にしっかりチェックしましょう。

■冷間時と温間時のシフトチェンジして必ずチェックする

シフトが渋くなる原因として、ミッションオイルに純正指定オイルを使用していないケースがあります。粘度が高いオイルが入っている場合、冷間時はシフトがかなり渋くなります。試乗して暖まっても比較的渋い傾向にあり、純正指定オイルを入れないと改善はされません。渋い原因がオイルだけなら良いものの、ミッション内部に問題が出ている場合も多いため、購入時にこれらの症状が出ている車はリスクを考えて避けた方がいいです。
なお、購入後にサーキット走行されたい方は、純正のオイルでは役不足です。ただ、粘度の高いオイルを入れるとそれはそれで街中でシフトが渋くなります。そんな時にお勧めなのが、SEEKERのハイパーギアオイルです。街乗りからサーキットまで使えるとても万能なオイルです。

チェックポイント⑤ 幌が完全に開かない?!社外幌交換車に注意!

S2000 ガラス幌 画像
幌車であるS2000は、どうしても幌が劣化して破れます。中古車の場合、既に新品に張り替えられている車もあります。この際に注意しないといけないのが、社外品幌を装着しているケースです。完全に開かないことがあります。ほぼ開くのでパッと見た感じは見落としてしまいますが、よく見ると完全に開いていないことがあるので要注意です。

チェックポイント⑥ 触媒ストレート&社外CPU車両は純正触媒を付けられない?!

サーキット走行をしている車の場合、触媒をストレートにして、その状態でCPUをセッティングしていることがあります。この組み合わせの中古車は、純正触媒をそのまま取り付けて高回転までエンジンを回すと、セッティングが狂っているために最悪の場合エンジンブローします。
もしそのような中古車を気に入った場合は、取り付けられているCPUの仕様をメーカーに確認しましょう。CPUに番号が振られていたら、それを伝えたらメーカー側でセッティング内容を確認してくれます。確認できない場合は、CPUを純正に戻して、純正触媒を装着するのが一番安心です。

チェックポイント⑦ 強化エンジン&ミッションマウント交換車両は街乗りしたくなくなる?!

よくあるS2000の中古車で、SPOONの強化エンジン&ミッションマウントを装着していることがあります。強化タイプに変更することで、エンジンやミッションのブレが少なくなり、シフトチェンジがスムーズにできるなどの恩恵がある一方で、エンジン&ミッションの振動がダイレクトに室内に伝わってきます。
ほとんどの方が街乗りメインかと思いますが、強化エンジン&ミッションマウントを装着しているS2000を購入する場合は覚悟が必要です。かなり乗り心地く、街乗りをあまりしたくなくなるので、そのような車が気に入った際は純正戻すことをお勧めします。

チェックポイント⑧ 購入時に4輪ホイールアライメントを取るべし!

S2000は少しのアライメント変化でも走りに影響がでるような、とても繊細なスポーツカーです。通常、アライメントを測定&調整することは少ないかと思いますが、これから楽しいS2000ライフを送るなら、購入時に測定&調整することをお勧めします。特にリアのトーが基準値からずれていたり、アウトになっている車両は乗り心地が悪いだけでなく、スピンするリスクが高くなります。買ったばかりのS2000をクラッシュさせないためにも、購入時にアライメントを取って適正値に合わせておきましょう。

チェックポイント⑨ エアポンプレス車両は車検に通らない?!

AP1のS2000を購入される方のみに該当します。2次エアポンプと呼ばれる、フロントバンパー内に装着されている部品です。ブレーキダクトを装着する場合やフロント回りの軽量化のために撤去する方がいます。排気ガス清浄のためのエアポンプは、排気ガスに空気を混ぜてCO2を中和するという役割があり、これが装着されていないと車検に通らないケースがあります。特にディーラーでは通してくれないことがあるので要注意です。

チェックポイント⑩ 目視できる油脂類の漏れをチェック!

最後に、油脂類の漏れやフルードの量など、目視できる範囲で漏れや量のチェックをしましょう。中古車店に展示されている段階では、整備を行っていないケースが大半のため、前オーナーのメンテナンス状況を確認できるいい機会です。

■油脂類の漏れ・量をチェックするポイント

1.エンジンヘッドカバーとヘッドの間にオイルの滲みがないかどうか
2.オイルフィルター回りからのオイル滲みがないかどうか
3.クラッチフルード、ブレーキフルード、冷却水などが漏れていない減っていないか
4.下回りから、ミッション回りにオイル漏れ、滲みはないか
5.デフ回りにオイル漏れ、滲みはないか

最低限上記の点は確認することができるかと思います。必要に応じて修理費用の見積依頼をして、法定整備付きでしたら同時に修理してもらうか、別の車にするか検討しましょう。中古車なので全て新品になることはありえません。年式的にも保証が付与されない車もあるかと思います。保証有だとしても、事前によくチェックしてから購入しましょう。

修復歴の有りのS2000を買うときに注意すること

ここまでS2000を中古で購入する際のチェックポイントを紹介してきましたが、多くの方が悩む修復歴有のS2000を買っても大丈夫かどうかという点を最後に紹介します。資金的に余裕があるなら修復歴無しを買うのが間違いないです。ただ、走行には支障のない修復歴車両もあり、資金がない方はうまくこのような修復歴車両を見つけられたらいいですよね。そんな見極め方をご紹介します。

■走行には支障がないケースが多い修復歴の内容

参照元:http://www.sindbad.co.jp/ucar/shufukusha.html

下記の3点については、修復歴有と認定されていても走行に支障がないケースが多いです。どれも、足回りや機関系までダメージが及ばない軽微な修復暦になります。S2000の場合は、サブフレームへのダメージが致命傷になります。そこまでのダメージが及ぶ事故は、インサイドパネルの交換になるケースが多いです。

1.インサイドパネル先の軽微な修正
2.トランクフロア先の軽微な修正
3.ラジエターコアサポート、バックパネル、リアフェンダー交換(厳密には修復歴には入りません)
※ここに記載していることがすべて走行に支障がない訳ではありません。最終的には現車をチェックして判断してください。

終わりに

S2000を中古車で購入する際の代表的な注意点10選をご紹介しました。大好きなS2000、憧れのS2000を購入するなら失敗したくないはずです。ホンダスポーツカー専門店のManaboon_HONDA Sportsとしても、楽しいホンダスポーツカーライフを過ごしてもらいたいです。どこのお店で購入するにしても、今回ご紹介した内容はチェックするようにしましょう。そして、安心・信頼して購入できるお店を見つけてください。どれだけチェックしても判断できないことも多いです。信頼できるお店に出会えれば、購入時から購入後のサポート含めて安心できるかと思います。GOONETやカーセンサーの評価やクチコミを観るのも一つの指標になるかもしれませんが、足を運んで自分自身の目で確かめましょう。
Manaboon_HONDA Sportsでは、今回ご紹介した内容は仕入れ時と入庫時にチェックを行っています。過去に数多くのS2000を取り扱ってきた経験を持つため、そのS2000がどのような状態かの判別がつきます。デモカーでS2000を所有していることもあり、S2000を購入される方には安心して購入して頂けると思っています。保証に関しては、エンジンとミッションの保証付です!!S2000購入のご相談はManaboon_HONDA Sportsまでどうぞ!!

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